Kawaii
ロゴ
2016
「カワイイ」をキーワードにインバウンド向けに東京を案内する新しいビジネス。なぜ世界はカワイイという言葉に惹かれるのか、デザイン進めるにあたり調査してみた。
「カワイイ」の語源は「可愛そう」「悲しい」にあり、いわば未熟な状態を愛おしむ言葉。つまり「cute」という英語(小悪魔的な可愛らしさ)とは逆の意味を持つ。すると「キモかわいい」は語源に即したフレーズであり、今の若者の言葉使いのセンスは自然と日本語のルーツを踏まえているとも言える。そして自我の確立を求められる欧米において「Kawaii」は、半人前を肯定する魔法の言葉として、主体的で自由な生き方を応援する価値を持つ。
その「Kawaii」を世界へ向けた事業として掲げるにあたり、従来の「強く・わかりやすい」モチーフを用いて「特定のトーンで囲う」ことはせずに、新しくオープンな表現を模索した。このシンボルマークは不完全で、常にそのカタチを自由に変化させる。それは「ポジティブな何かのはじまり」や「動き続ける今現在」を表し、そのゆるさは「新しい何かが出現する気配」を表現している。これは正に「多種多様でいいんだ」とうメッセージであり、従来の社会構造に対する「自分だけの価値基準」を掲げる姿でもある。このシンボルマークは世界へ向けて歩き出す「Kawaii」という価値観そのものである。
クライアント: 株式会社ブルーインパクト
デザイン:横山俊平